〜この物語はイタリア北部の小さな田舎町カルドーニョに生まれ育ったサッカー少年の壮大なるサッカー人生を描くものである。〜
はじめての挫折
フィオレンティーナへの移籍希望を提出して数日が経過した頃…僕のもとへ1通のメールが送られてきた。
フィオレンティーナの回答
僕は、きっと快諾の連絡だろうと鷹を括っていた。
だが、現実は違った。
これまでのサッカー人生でこれ程の挫折を感じた事はなかった。
この年、バッジョの移籍は失敗に終わる。
ヴェローナへの恩返し
僕はシーズン中に他チームに移籍しようとした造反者。普通なら冷たい視線を浴びるはずだが。。。
ヴェローナのサポーター・チームメイトは僕のことを温かく迎い入れてくれた。
「ヴェローナにスクデットを!」
僕は、そう胸に誓った。
僕に付けられた愛称とは
いつの日からか、愛称でも呼ばれるようになった。
「エル・パジャーソ」
(El Payaso=スペイン語で道化師)
この愛称はかつてパブロ・アイマール氏が呼ばれていたものである。
髪型にはこだわりのある僕も、この時ばかりはトレードマークのポニーテールをくるくるパーマにしようかと少しだけ悩んだ。
セリエA2019-20後半戦
ロベルトバッジョを中心に後半戦も勝ち続ける進撃のヴェローナであった
得点王への期待
スポーツ新聞ガゼッタ・デロ・スポルト紙では、毎週の様に「得点王候補」として僕のことを紹介されていた。
カズダンスの理由
得点王の期待が高まるわけ。。。それは、僕は来る日も来る日もカズダンスを踊り続けたからだ。
自分を認めなかった大人達への戒めと、自分を認めてくれた大人達への恩返しをするためにも。
そして…掴んだ栄光
ヴェローナはスクデットを獲得した!
2位のユベントスにはロナウドがいるが、1位のヴェローナにはバッジョがいる。ただそれだけの話だ。
個人成績
29ゴール・24アシスト
最優秀選手賞・得点王・アシスト王のトリプル受賞となった。
どの賞も18才での受賞は、セリエA史上最年少のようだ。
ゴールランキング
アシストランキング
個人タイトル
シーズンベストイレブン
ヴェローナからはCAPのヴェローゾさんと僕が選ばれた。
能力値
総合値71から78へ飛躍的な成長を遂げた。各能力値は凡そ4〜5プラスとなっている。
伝説の始まり
いつも僕のことをやたらと高評価をしてくれる、欧州サッカー専門チャンネル「フライデースポーツナイト・セリエAダイジェスト」
今回は…
「ロベルトバッジョ伝説の始まり」という仰々しい僕の特集番組が放送された。
そして…
ヴェローナで僕が出来ることは全てやり遂げたつもりだ。。。
だから次へ進む。僕は世界一のフットボールアワーになる為に。
今度こそヴィオラのユニフォームを着ることになるだろう。
「つい最近断られたばかりなのに、なぜまた試みるかって?」
移籍を失敗することができるのは
移籍をする勇気を持った者だけだ。
第四話につづく
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