〜この物語はイタリア北部の小さな田舎町カルドーニョに生まれ育ったサッカー少年の壮大なるサッカー人生を描くものである。〜
怪我に奪われる夢
十字靭帯の怪我で才能あるサッカー選手が夢を奪われることは少なくない。
大怪我を乗り越えて、再び活躍できる選手はごく稀だ。
怪我の先にあるもの
もう…どれくらいの経っただろうか?
病院のベットに仰向けになりウォークマンで音楽を聴いて天井を見上げる日々が続く。
「逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。」リトルバッジョが叫ぶ。
ただの打撲なのに。
僕の怪我は4週間ほどで完治した。
とはいえ、疲労がピークに達していた僕の身体はこの期間で癒えることになった。
では「夢の続き」を見よう。
アズーリでの活躍
怪我から復帰して間も無く、僕は再びイタリア代表に招集された。
テストマッチだが得点後のセレブレーションで調子に乗り過ぎた点は反省している。
前述した夢の続き。。それは
ワールドカップ優勝だ。
僕はPKを外すことはないから。
プレースタイルの変貌
怪我をせずにコンスタントにチームに貢献できる方法を考えてみた。
最前線にいればチェックが厳しく怪我が多くなるのは事実だ。
そして幸いにもヴィオラには若いストライカーが多く在籍する。
・シメオネ
・キエーザ
・クトローネ
「得点は彼らに任せよう!」
僕はポジションを落としてゲームメイクに専念することにした。
子供の頃にサッカーを教わったロベルトが良く言っていた言葉を思い出す。
「バッジョよ、ミッドフィルダーになれ!」
セリエA2020-21前半戦
順位表
バッジョの欠場期間中に連敗するもフィオレンティーナは前半戦を2位で折り返した。
個人成績
カップ戦4試合を含めて19試合の出場で
21ゴール、12アシスト
タイトルはバッジョが総ナメするだろう。
ヴィオラの救世主
スポーツ新聞ガゼッタ・デロ・スポルト紙は、試合終了間際に劇的なゴールを決める僕のことを「救世主」と呼んだ。
ヴィオラの夢
フィオレンティーナ移籍1年目にして活躍するバッジョのことを、欧州サッカー専門チャンネル「フライデースポーツナイト・セリエAダイジェスト」は
「ヴィオラの夢」と題して特集番組を放送した。
果たしてどんな夢なのかを僕が知らされていないのは内緒の話だ…(笑)
ナンバー10の継承
加入時に背番号10を背負っていた、ボアテング先輩が引退した。
彼が指名した後継者は…
「僕だ!」
僕の背番号はナンバー10だ。
正確には9.5なのかもしれないが。
第六話につづく
コメント
生涯イタリアだったバッジョ
次はユベントス‼️
どうなるか楽しみ^_^
ユキさん、バッジョが着るビアンコネロのユニフォームが待ち遠しいですよね!
移籍できれば最高のステップアップですが、イタリアの貴婦人の考えはまだ分かりません!