〜この物語はイタリア北部の小さな田舎町カルドーニョに生まれ育ったサッカー少年の壮大なるサッカー人生を描くものである。〜
イタリアの至宝が誕生
みなさんはじめまして。
僕の名前はロベルト・バッジョ
子供の頃からの夢はカルチャトーレ(イタリア語でサッカー選手)になること。その夢がようやく叶った。
ユニフォームネームは友達のディノ・バッジョ君と区別が付くように頭にR.を付けてR.BAGGIOにした。彼とはいつかイタリア代表で共に闘いたい。
ポジションはセカンドトップ
プレースタイルはナンバー10。トップ下で決定的なスルーパスで得点機を演出する古風なスタイル。いつかは世界最高のファンタジスタなんて…呼ばれるのを夢みている。
能力はこんなんでましたけど
身長174cm体重73kgで体格に恵まれておらず、足も遅いし体力もない。周りの大人達には「カルチョの世界で君のフィジカルでは通用しない。」と言われた。
だけど、僕にはテクニックがある。誰より鋭いドリブルと柔らかなパスで観客を魅了して相手DFをアッと驚かせる自信がある。
そしてなにより不屈の精神がある。いつか必ず苦評した大人達を見返してやりたい。
キャリアスタート
2019年8月ヴェローナに入団
イタリア北部に位置するヴェローナ(実家から近い)に本拠地を置き、1985-86シーズンに1度だけスクデッドを獲得したことのある古豪だ。
本当はフィオレンティーナに入りたかったけど…まずはここで結果を残すことに集中したい。
背番号は10番を希望
僅か17歳の若造がダメ元で背番号10番を希望したところ、意外にもOKとの回答がきた。
これは期待の証なのか?
鮮烈のセリエAデビュー
2019-20シーズンのセリエAが開幕した。
開幕戦にスタメン入りすることが出来た。だが驚くのはまだ早い…
僕はこの試合でいきなりハットトリックを達成した。
「ロベルト!バッジョーーー!」
ゴールをするたびに実況者の叫び声とサポーターの歓声がスタディオ・マルカントニオ・ベンテゴディに響きわたった!!!
翌日のスポーツ新聞ガゼッタ・デロ・スポルト紙では、「イタリアの至宝」として称賛された。
しかし…
セリエA第2節。ロベルト・バッジョはスタメンから外された。
理由は分からない。
だが、一つだけ言えることがある。
今を戦えない者に、
次や未来を語る資格はない。
そして…僕は決断する。
第二話につづく
コメント
いいですね
次回も楽しみです⤴️
とおりすがりのおっさんさん、ありがとうございます。まだ公開してませんが第二話は自信あります(^ ^)